本記事では、耶雲嵳と称されるもののなかでも、
『比較的』安全とされる、S県東部近辺の耶雲嵳の報告書、兼 耶雲嵳の簡単な解説である。
項1、S県東部近辺の耶雲嵳。
この耶雲嵳は、人が滞在することで異常が発生するリスクが『限りなく低い』エリアである。
昭和初期には村があったとされるが
何らかの影響があったのか廃村となっている。
この耶雲嵳は特徴の一つとして、非常に安定していることが挙げられる。
不安定な耶雲嵳においてこの性質は貴重であり
今日までの研究において大きく恩恵が存在している。
しかし、この耶雲嵳は『時間感覚』の異常が常に発生しているからこそのこの安定率だと推測され。
昭和中期、戦前頃には既に廃村となっていた筈の村の家屋や物品が、まるでその時の状態のまま置かれている。この時間感覚の異常は無条件かつ対策不可の強制であり、出力の高い異常にかちあうと、生物としての活動を停止する恐れがある。
耶雲嵳でよく目撃される鳥類や虫も確認されず、『嵳酔い』を起こした捜査員及び放浪者を匿い、静養させることが可能である。そして、現在の耶雲嵳怪異捜査二課の本部があるのは、この耶雲嵳の入口付近である。
注意、村跡に侵入してはいけない。
注意、村跡の物品を持ち出してはいけない。
注意、この耶雲嵳も危険区域なのに変わりはない。
耶雲嵳とは
本来認識されてはいけない領域とされている、
『禁域』に指定されたエリア群の仮称である。
パターンがまだ解明しきっておらず、場合によっては命の保証をしかねる異常を検知する事があり
捜査員、または来訪者は常日頃の警戒が必須である。
状態変化の記号としては
壱、弐、参、零の4種類ある。
壱→危険区域の中でも、人的被害の多い箇所。
弐→危険区域ではあるが、人が過ごしているエリア。
参→人による脅威が猛威を振るう。
零→本物の地獄絵図。
なお、本記事に書かれたS県東部近辺の耶雲嵳は弐とされる。
耶雲嵳において、異常とはただ現象発生だけではない。特殊な生物が発生したり、それによってボロ雑巾のように殺されることだってある。捜査員の殉職の原因の8割強がこれである。







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