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ドロップベア
オーストラリアの日常に潜む血に飢えた魔獣
のんびりとして愛らしい哺乳類、コアラ。 我が国でも幾つかの動物園で出会う事が出来ますが、特にオーストラリアの東部に暮らす人々にとっては非常に馴染み深い動物です。しかしそこで暮らす人々の間では、コアラにまつわる奇妙な噂がまことしやかに語られているのを皆様はご存知でしょうか。※画像生成にGoogle Geminiを使用しています。
ドロップベア(落下熊)、その必殺の一撃
コアラたちの中に、稀に体重100キログラムを越える大型の個体が混ざっている事があります。毛の色は茶色がかっており、斑点模様があるとも云われています。その正体は、コアラにそっくりな肉食獣・ドロップベア。
「落下熊」を意味するその名の通り、ドロップベアは樹上から獲物に飛びつき、その体重で圧殺・あるいは気絶させた後、鋭い牙を剥き出しにして貪り喰らいます。可愛らしい容姿に釣られてやってくる人間、特に観光客は奴らの恰好の餌食と言えるでしょう。反対に、ドロップベアの危険性を熟知した現地民は、まず滅多に犠牲になる事はないのだそうです。現状はドロップベアによる死者こそ発表されていないものの、その攻撃の被害を受けた人間の大半は観光客とされています。
草食獣になりすまし高所から相手を狙うその狡猾な生態から分かる通り、非常に知能の高いドロップベア。何と近年では、人間から奪ったナイフや銃といった武器で武装した姿も目撃されていると云うではありませんか!
大自然の脅威を前に、人類はどう立ち向かうか
恐ろしい生態を持つドロップベアですが、対策は簡単です。賢明なドロップベアは、現地民が対策を講じている事には既に気付いています。そこを逆手に取れば良いのです。特に推奨される対策として、現地のソウルフードであるベジマイトを耳の裏に塗布する、という手段で観光客特有の匂いを消す方法が挙げられます。また、どういう訳かドロップベアによる被害は4月の1日に集中している為、この日だけでも高さのある樹木に近付く事を避けるのも有効です。
……と、流石にそろそろ皆様お気付きの通り、ドロップベアとはオーストラリア人が現地民をからかう為に生み出された小粋なオーストラリアンジョークに過ぎません。しかし、すっかり見知った、安全であると確信できる生物の中に、そっくりな外見の猛獣が潜んでいるという恐怖には独特のリアリティがあります。例えば、奈良公園のシカの群れの中に数匹、人間を角で突き殺す怪物が紛れ込んでいたとして、それに気付く事は出来るでしょうか?街を飛び交うハト達の中に、精巧に似せて作られたドローンが混ざっていて、国の重要な情報を盗聴していないと言い切る事は可能でしょうか?そして我々、人間の中にも……。
ドロップベアは自然の脅威を忘れない事、そして見知った存在が相手だからと油断をしてはいけない事を教えてくれる聖獣なのかもしれません。
参考にしたサイト様
Down Under オーストラリア「危険!コアラにそっくりな未確認生物ドロップベア‼︎」
https://downunderaustralia.net/dropbear/
くりぷと UMA大全 ~ 世界の奇妙な住人たち 「殺人コアラ ~ ドロップ・ベア (ドロップ・ベアー)」
https://www.crypto-f.com/2024/05/blog-post_23.html
AUSTRAIAN MUSEUM「Drop Bear」
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