タイトルをすっかり忘れてしまいましたが……確か、1~2ページ程度の掌編ホラー小説を募集する企画で集まった作品を掲載したアンソロジーだったと思うのですが、その中に1篇、自分の幽霊に対する考え方を揺るがした作品がありました。ここから、その作品の結末までのあらすじを掲載しますので、ネタバレに注意してください。
主人公の男性が、事故で恋人の女性(奥さんだったかも?)を亡くしてしまう。独りになった男性だったが、家の中では時折、男性を助ける様な怪奇現象が発生する様になる。男性は、亡くなった恋人が霊となり、助けてくれているのだと考える。
そんなある日、背後にハッキリと霊の気配を感じた男性。恐怖は無く、むしろ愛おしい気持ちがこみ上げてくる。しかし、聞こえてくる息遣いは明らかに女性ではなく中年男性のもの。そして男性の臀部には熱い何かが押し付けられる感覚が……
愛する女性だと思っていた幽霊の正体は、実は全く関係のない知らん変態オヤジの霊だった…という衝撃的なオチは今でも強烈なまでに印象に残っています。結局、幽霊は視認できず意思疎通も取れない相手であり、こちらの認識した通りの存在ではない可能性がある。その発想に意表を突かれ、安易に幽霊を身近な存在として捉えてはいけない、と自戒する切っ掛けになりました。
例えば、繁盛している古い旅館に子供の霊が現れたとして、人は無条件にそれを「座敷童」と認定し神格化してしまいがちな訳ですが、実際にはこの世を恨んで化けて出た悪霊かもしれません。何気なく祈りを捧げた祠に祀られているのは由緒ある神仏ではなく、古の邪神かもしれないのです。魂だけになって会いに来てくれた存在は、果たして本当に愛した家族その人なのか?
と話が逸れてしまいましたが、このような内容の短編小説が掲載されている短編集のタイトルをご存知の方、ぜひ情報を頂けると非常に助かります。何卒宜しくお願い致します!




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